大手保険会社各社の履行保証保険、ならびに工事に関する保険概要を一覧としてまとめました。具体的な補償内容や条件は、工事の規模や内容によっても異なります。公式サイトも合わせてご確認ください。
■三井住友海上
・建設中の事故から履行保証まで網羅
三井住友海上の建設業用保険「ビジネスプロテクター」には、事故や管理不備から工事遅延リスクなど履行保証に至るまで、建築工事に伴うあらゆる賠償リスクについて幅広く補償してくれる内容が網羅されています。
火災や落雷、台風、洪水といった不慮の災害のみならず、作業員のミスや第三者による建築資材の盗難、さらには設計や施工の欠陥によって発生した損害まで、さまざまな事象に起因するトラブルについても総合的にカバーされるため、万一の備えとして非常に心強いものだといえるでしょう。
・補償内容の抜け漏れや重複の懸念が不要
ビジネスプロテクターでは、想定されるリスクをひとつの保険契約にてまとめて補償する体制がとられています。リスクごとにそれぞれ異なる保険に加入する必要がないため抜け漏れを防げるほか、補償の重複もなくなる効率の良さもポイントです。
■東京海上日動火災保険
・工事内容によって選べる工事保険
東京海上日動の工事保険には、建設工事保険・組立保険・土木工事保険の3タイプが用意されており、対象工事によって工事保険の種類も分けられています。個人宅への家電の設置工事から、マンション建設やトンネル工事といった大規模な工事まで、トラブルや損害の規模、復旧費用などの内容に応じて幅広く、かつ必要な補償を受けられる点が大きなメリットです。
・被保険者はすべての工事関係者
保険の契約者となれるのは、発注者と受注者、そして下請けとなる専門工事業者となりますが、その補償対象となるのは、建築・作業機材のメーカーや供給者など工事に関わるすべての関係者が含まれます。より一層にきめ細やかな補償を受けられる点が魅力的です。
■損保ジャパン日本興亜
・公共工事の請負契約の保証人になってくれる保険
損保ジャパン日本興亜の公共工事履行保証証券(履行ボンド)は、国や地方自治体、地方の公営企業などが発注する公共工事に関して、工事業者の請負契約をバックアップする履行保証保険です。対象工事は公共工事(測量・設計含)となり、もしも請負業者が工事を完了できない場合、請負契約に定められている違約金や、残りの工事の完遂を保証してくれます。
金銭保証と役務保証のどちらによって保証されるかは、工事ごとに発注者によって指定されるので、万が一の際の保証として有用性が高い点がメリットのひとつです。
・引き渡し後の欠陥についても保証
工事完成後に発見された欠陥についても、一定期間内であれば保証の範囲内となる瑕疵担保保証特約条項が設けられています。こちらもリスク管理として魅力的なポイントです。
■AIG損保
・3つの保険で構成される工事総合補償プラン
AIG損保では、建設業を営む会社に向けて工事に伴うリスクを総合的に補償するために、従業員や下請作業員の労災事故に対するハイパー任意労災、工事作業に起因する第三者への損害賠償責任に対する事業総合賠償責任保険(STARs)、そして建築中の建物や建築資材についての損害を補償する建築工事保険の、3つの保険を組み合わせた工事総合保障プランを提供しています。
・工事遅延損害リスクも基本補償でカバー
元請工事中に生じたトラブルによって工期までの工事完了が難しくなり、完了予定日の翌日から6日以上の遅延が発生した場合、それに伴う工事請負契約書に基づいた法律上の損害賠償責任をカバーしてくれる、工事遅延損害リスクに対する補償も重要なポイントです。
■日新火災海上保険
・工事に関する財物のリスクをトータルカバー
日新火災が提供する工事の保険(工事の保険特約付帯建設工事保険)では、建設工事の対象となっている建物や建設用機械などに限らず、工事現場まで輸送中の建築資材や、発注者から提供された資材、仮設事務所の什器や備品に至るまで、建設工事に関わる様々な財物に関する損害を所有者を問わず補償しています。また、それぞれの財物に関する明細の提出が不要という点もポイントです。
・損害保険金は請負金額に上乗せも可能
損害保険金は1回の事故についてそれぞれの工事ごとの請負金額を上限とし、支払い回数に制限なく支払われます。さらに請負金額に対して1千万円から1億円の範囲で支払い限度顎を増額設定できる点も、大きなメリットのひとつです。
■明治安田損害保険
・作業リスクを補償する建設工事保険
明治安田損保では、ビルや工場、マンションや住宅といった建物の新築工事・増改築工事において、工事対象となっている建築物や、工事作業上で用いられている建築資材などに偶発的に発生したトラブルによる損害を、保険金によって幅広く補償してくれる建設工事保険が用意されています。
・工事に伴って生じる損害賠償責任リスクもカバー
明治安田損保の請負業者賠償責任保険では、ビルや工場といった建物の建設工事だけでなく、道路建設や土木工事など様々な請負工事事業に関してもカバーします。所有・使用・管理している施設の管理不備や欠陥によって他人に生じた法的な損害賠償責任に対して、その賠償金が補償されます。
■共栄火災
・工事現場で生じる様々な損害リスクを包括的に補償
共栄火災が提供している建設工事保険では、火災や落雷、台風といった災害による損害、作業ミスや車輌事故による損害など、工事現場において発生しうる様々な物的損害リスクに対して幅広い補償を受けられます。
さらに第三者への損害賠償責任に関する補償を追加することもできるので、ニーズに合わせた補償内容の設計ができます。
・3種類の手厚い保険金
事故発生の直前の状態に復旧するための損害保険金に加えて、1事故につき100万円を限度とした損害保険金の20%を臨時費用保険金として受け取れるだけでなく、保険金の6%相当を残存物取片付け費用保険金として受け取れるため、万一の際の金銭的リスクを軽減できます。
■あいおいニッセイ同和損保
・公共工事の受注をバックアップ
あいおいニッセイ同和損保では、公共工事において請負工事を完成できなかった場合に金銭的保証または役務的保証を受けられる公共工事履行保証証券(履行ボンド)などが用意されています。また、発注元から、瑕疵担保保証特約の付帯が求められた場合にも、補償内容に含めることが可能です。
・様々な工事に関するトラブルを総合的に補償
公共工事履行保証証券などは、必ずしも全ての建設業者が加入できるわけではありませんが、あいおいニッセイ同和損保では建設業に関わる様々な賠償リスクをまとめて補償する「タフビズ建設業総合保険」も用意しており、あらゆる損害リスクが包括的に補償されます。ワイドプランでは、工事遅延損害補償によって工事が遅延した場合の損害を補償してもらうことも可能です。
■大同火災海上保険
・建物の工事に伴うリスクを広範囲で補償
大同火災では、ビルやマンション、工場といった建物の工事において、その工事期間中に発生したトラブルによる損害を幅広く補償する建設工事保険が提供されています。また、建物に機械や装置、貯水タンクなどを取り付ける組立工事に関しても、それらの工事作業中に発生したトラブルによる損害を補償する組立保険が用意されており、これらの保険を複合的に契約することで、工事における様々なリスクをマネジメントすることが可能です。
・第三者への賠償には請負業者賠償責任保険でカバー
工事中に生じたトラブルによって他人の身体や所有物に損害を与えてしまった場合に、その損害賠償責任を補償してくれる保険として、請負業者賠償責任保険も用意されています。