団体定期保険とは、従業員が在職中に死亡した場合や高度障害を負った場合に、従業員本人や、その家族の生活保障の一部として保険金が支払われるタイプの保険。通常、会社の福利厚生の一環として利用されている生命保険の一種です。
団体定期保険には、大きく分けて「保険料を全額会社が支払うタイプ」と「保険料を従業員が任意で支払うタイプ」の2種類があります。
- 保険料を全額会社が支払うタイプ
-
会社が保険料を全額支払うタイプのものを「総合福祉団体定期保険」、または「Aグループ保険」などと言います。
保険金額(支払限度額)は各社500万円程度と設定されており、決して手厚い福利厚生とは言えません。ただし、掛け金は全額会社が負担している点では、従業員にとってお得な保険でもあります。
- 保険料を従業員が任意で支払うタイプ
-
従業員が会社を通じ、保険料を任意で支払うタイプのものを「任意加入型団体定期保険」や「自助努力型団体定期保険」「Bグループ保険」、または、単に「団体定期保険」などと言います。従業員にとっては、保険料に応じて補償内容も手厚くなるというメリットがあり、また、会社にとっては保険料を負担する必要がないというメリットがあります。
なお、「任意加入型団体定期保険」は、個人で加入する生命保険に比べ、保険料が格段に安くなるという点も特徴。また、支払った保険料は所得控除の対象となるため、わずかながらも節税効果が期待できます。