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経営者が知っておくべき、事業リスクの事例
あらゆるリスクから会社を守るために(イメージ)
Risk 08

あらゆるリスクから会社を守るために

リスクマネジメントの実施で企業を守る

企業を取り巻くあらゆるリスクから会社を守るために、リスクマネジメントを実施しているところも多くなっています。具体的に、どのようにして実施すればよいのでしょうか。有効な危機管理対策を打つために、その方法を紹介しましょう。

会社を守るリスクマネジメントとは

リスクマネジメントの基本的な進め方

リスクマネジメントとは、企業を取り巻くさまざまなリスクに対して、最小のコストで予防または適切な処理を行うことで、被害損失を最小限に抑えるようコントロールすることです。

  • 01

    会社を取り巻くリスクを知る

    起こり得るリスクを具体的に洗い出す

    リスクマネジメントを進めるうえで最初にやるべきことは、企業を取り巻くさまざまなリスクを洗い出すことです。

    事故や災害、火災などで建物や設備を失うリスク、役員や社員の不祥事などで企業イメージを低下させるリスク、個人情報や取引先の機密情報を漏えいさせるリスクなど、売上減少や経営悪化につながる要因は実に多く存在します。

    また、業務中における従業員のケガや事故といった労働災害、取引先や株主からの訴訟(株主代表訴訟など)も、企業経営に与えるダメージは大きいでしょう。

    こうしたリスクを具体的に特定することにより、一つ一つの項目に対策が打てるようになります。

  • 02

    リスクの大きさを分析する

    損失額や影響(リスク拡大)×発生確率で評価

    リスクを洗い出したら、次はその大きさでランク付け(評価)をしていきます。

    ここでいう「リスクの大きさ」とは、影響や損失額だけではなく、そのリスクが発生する確率も含めます。損失が小さくても発生件数が多ければリスクは大きくなりますし、逆に損失が大きくても発生件数が極めて少なければリスクは小さいと考えられます。

    また、影響という面では従業員の健康や生命、企業イメージなど多方面に目を向けて考える必要があります。リスクが発生した後も、さらに拡大していく可能性も考慮しなければいけません。

    こうした評価作業で、リスクが大きいと判断された項目から対策を練っていくわけですが、小さいと判断されたものも経過観察していくことが重要です。

  • 03

    リスクを軽減する対策、損失を最小限にする対策をする

    リスクコントロールとリスクファイナンス

    リスクの大きさを評価したら、「リスクコントロール」と「リスクファイナンス」という方法で、損失を最小限にする対策をしていきます。

    リスクコントロールとは、リスクが発生しないよう対策することです。例えば、反社会勢力とのかかわりを持たないなどリスクの根源を断つことも一つでしょうし、どうしても起きてしまうリスクについては最小限に留められるよう対策を考えることもリスクコントロールです。

    それでも、予期せぬリスクは生じるでしょう。そこで、もう一つのリスクファイナンスについて検討していきます。リスクファイナンスとは、文字通りお金のこと。積立金や引当金、内部留保など自社で確保したり、基金や各種保険など外部から支援してもらったりして、万が一の事態に備えるのです。

損失や損害賠償から会社経営を守る保険

任意の労災保険や賠償責任保険への加入も検討すべき

リスクファイナンスの一つに、任意の労災保険や賠償責任保険に加入するという方法があります。

労災保険は、労災事故に対する保険。建設関係や製造業など、従業員のケガや病気をするリスクが高い業界はもちろん、残業の多いサービス業でも心の病気の治療など保険会社が補償します。

一方、賠償責任保険は会社の賠償責任や従業員のリスク、使用者責任などに関する保険です。

賠償責任保険には、さまざまな補償内容があります。一例に挙げると、その施設や建物を保有または管理する会社の不備によって、利用者がケガをした場合、保険会社が代わりに損害賠償額を補償してくれます。

また、自社製品の不良が原因で取引先などから損害賠償請求をされたときの補償や、企業イメージ低下にともなう経営悪化に対する補償など、幅広いリスクに手厚く対応します。

どんな企業でも、事業を行ううえでリスクは必ず付いて回ります。そんなリスクに備えて、任意の労災保険や賠償責任保険もリスクマネジメントの一環で検討してみてはいかがでしょうか。