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経営者が知っておくべき、事業リスクの事例
海外進出のリスク管理とは
Risk 10

海外進出でのリスクマネジメントで押さえておきたいポイント

海外進出におけるリスクに備えるための対処法とは

海外へ進出する際に起こりうるリスクへの対処や考え方などをご紹介します。

海外進出におけるリスクの確認

国内と海外での違いを理解することは不可欠

海外進出においてリスクをあらかじめ確認しておくことは欠かせません。海外進出のリスクをまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

  • インフラが整っていない

    インフラは事前調査を重視

    海外のインフラは進出先の国や地域によって異なります。豪雨といった気象が原因で停電が発生したり、交通機関の遅延によって物流が乱れてしまったりといったリスクを考慮しましょう。詳細な事前調査をしっかり行ったうえで、事業計画を検討しておくべきです。

    事前調査のポイントとしては以下に部分を確認しておきましょう。

    • 電力の供給状況
    • ガスや水道などの供給状況
    • 道路や鉄道など交通網の整備状況
    • 通信の安定性

    このようなリスクを事前に調査しインフラが整っているか否か、また代替になるようなものはあるかといった部分を確認しておきましょう。調査の結果、事業の継続支障がでるほどの大きな影響が懸念されるようであれば、対策の検討や進出計画を再検討するべきです。必要に応じて、保険を考えておく必要があります。

  • 現地の協力パートナーと問題

    専門家を介在させた交渉を

    海外進出で重要視されるもののひとつが現地拠点とのコミュニケーションです。言語や商慣習といった部分は相違が生まれやすく、トラブルに発展することもあります。不利益な契約締結や現地パートナーの不適切な対応による納期遅延といったリスクも念頭においておかねばなりません。

    対策として、第三者に信用調査を依頼する・交渉時に条件を誤解がないようにはっきり伝えるといった心がけが不可欠です。海外企業は意思決定が早くダイナミックな動きを行なうため、相手のペースに押されてしまうケースもあるので注意が必要です。交渉が不利にならないよう、進出先に詳しい弁護士や会計士といった専門家を交えて余裕をもった交渉を行いましょう。

  • 施設の事故・設備故障について

    現地の安全基準を正確に把握

    施設の事故・設備故障があった場合は、事業の中断を余儀なくされてしまいます。そうなると、販売先への納期遅延も発生してしまうでしょう。最悪の場合、従業員の負傷や施設・設備の修理費といった出費もあります。

    海外では建築や消防の安全基準が日本よりも低いことが多いので、より正確に把握する必要があります。建物の耐火性能や危険物の取り扱いといった法令やルールは確認しておくべきです。

    また、日本と異なる気温や湿度によって施設や設備の劣化は早くなるケースも考えられます。日常的なメンテナンスや修理に施設・設備メーカーが対応できるかといった部分や要する期間についても確認しておく必要があります。

    トラブルが発生した場合にどのような対応をするかマニュアル化をしておくのも大事ですし、必要な保険も確認をしておいた方がいいでしょう。

海外リスクへの保険は包括型もあり

海外進出向けの損害賠償保険も存在

海外への進出の際に活用できる損害賠償保険は、個別の国ごとに行う場合や包括型でまとめて行えるものなど種類があります。損害賠償保険は会社経営を支える命綱のひとつです。海外進出を考えるならリスクを軽減できる補償を見落としていないか確認して、リスクをカバーできる保険の検討をおすすめします。