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【社外リスク】業種別に見る会社の賠償責任事例
製造業(イメージ)
Risk 01

製造業

製造業の事故やトラブルと安全配慮

製造業を営む会社は、工場・倉庫の施設管理責任や従業員への安全配慮義務だけでなく、製品の製造者責任が問われるもの。そこで、少しでも事故やトラブルの可能性を減らすために対策を練る必要があります。

ここでは、製造業で起こりやすい事故やトラブルの事例を紹介。あわせて事故対策の一例を紹介しています。事故やトラブルの防止にお役立てください。

安全配慮と賠償責任への備えは製造業では不可欠

賠償責任保険への加入は社会的な責任と認識

事故やトラブルを減らすための企業努力は当然必要ですが、製造業では実際にそれらをゼロにすることはできません。事故はどうしても起こってしまうものという認識も合わせて持っておくべきでしょう。 過失による事故による賠償請求訴訟の例は枚挙にいとまがありません。

  • 木材加工販売会社に1億6千万円の支払い命令

    訴訟内容
    クレーン作業中にワイヤーがほどけて事故が発生。業務中の事故だとして、被災者が勤務先の木材加工販売会社へ損害賠償請求訴訟を起こした。その結果、被災原因が会社の安全配慮義務違反だったとされ、1億6千万円超の支払い命令が下された。
  • 3千万円超の損害賠償請求訴訟

    訴訟内容
    業務用冷凍庫が発火しレストランで火災が発生。レストラン経営者が製造業者に対して3,200万円を超える損害賠償請求訴訟を起こした。結果的に賠償金の支払い命令が出された上、冷凍庫に欠陥があるとされてしまった。
  • 製品に欠陥がないのに4,100万円の賠償請求

    訴訟内容
    カラオケボックスで従業員が立体駐車装置を操作した際に事故が発生。カラオケボックス経営者が装置の製造販売元に対し、損害賠償請求訴訟を起こした。結果、製品に欠陥は認められなかったものの、販売時の説明が不十分として約1,400万円の支払い命令が下った。

このような事例を想定した備えをしておくこと、賠償責任保険への積極的な加入は、製造業を営むうえで不可欠であり社会的な責任でもあります。各社の賠償責任保険の特徴は以下のページにまとめていますのでご参照ください。

製造業に起こる事故やトラブル

製造業で注意すべき事故や労働災害、トラブルとは

建物・施設に係る事故

爆発や落下物、人的ミスによる事故

建物や施設で想像していない事故が起こることがあります。考えられる事故は、爆発や落下物、人的ミスによる事故などです。「工場で爆発事故が起こり、隣家が全壊してしまう事故」や「看板が落下し、通行人がケガを負う事故」、「階段の手すりが外れ、工場見学に訪れていたお客様がケガを負う事故」や「工場の倉庫に子供を閉じ込めたまま施錠してしまった事故」などが起こりえます。工場は敷地面積が広く目が行き届かなかったり、取扱いを間違えると危ない機器や薬品がある場合が多かったりするため、他業界と比べても建物・施設に係る事故が起こる可能性が高いと言えます。

建物・施設に係る事故対策の一例

爆発事故であれば、薬品や機械の取扱いに関する講習を社内で開いたり、第三者が侵入できないようにセキュリティを強化したりするといった対策が考えられます。看板や手すりなどの施設の一部が外れないために、施設のチェックを強化するのも有効です。また、施錠時には、施設内に人がいないかのチェックを強化するフローを組むのも良いでしょう。

業務の遂行により生じる事故

輸送中の事故や商談相手のケガ

業務遂行中に事故が起こることもあるでしょう。考えられる事故は、製品輸送中の事故や予期せぬトラブルによる商談相手のケガなどです。「従業員が製品を輸送している時、通行人にぶつかってケガを負わせてしまうこと」や「商品説明中に誤って商品をお客様の足の上に落としてケガを負わせてしまうこと」、「商談中に誤って相手にケガをさせてしまうこと」が考えられます。なかでも、製造業の場合、輸送中の事故やトラブルが多いと言えるでしょう。

業務上の事故対策の一例

製品輸送中であれば、従業員に改めて安全運転を心がけてもらうように教育を行いましょう。また、商品説明中に相手にケガを負わせないように、説明中の注意点をまとめるのも良いかもしれません。

製造・販売した商品の事故

商品によるケガや火事、部品による商品の破損

製造業の場合、特に損害が大きくなる可能性が高いのが製造・販売した商品による事故。考えられる事故は、商品によるケガや火事、部品による商品の破損などです。「製造した玩具に欠陥があり、遊んでいた子供がケガをする事故」や「販売したテレビが出火して火災につながる事故」、「製造した部品に欠陥があったために、お客様の商品が破損してしまう事故」の事例があります。製造業の会社が製造した商品が社会を支えているからこそ、事故が起きた時の被害が大きくなることが懸念されます。

製造・販売した商品の事故対策の一例

上記の玩具やテレビの事例の場合、直接お客様の手元に届くため、最後の砦は貴社。何か起きてからでは遅いので、場合によっては第三者機関による安全チェックを行うと良いでしょう。製造した部品による事故の場合は、プロトタイプを先んじて送り、商品に組み込んだ状態でテストを繰り返していただくのが理想的です。

構内専用車両による事故

フォークリフトの事故

工場や倉庫で良く使用されるフォークリフト。バランスを崩して事故につながることが少なくないようです。起きている事故は「フォークリフトのパレットに人が乗り作業。降下時に作業台がひっかかって起こった転落事故」や「死角から出てきたフォークリフトに巻き込まれた事故」、「急ブレーキでパレットが落下、作業者に激突した事故」や「カーブでフォークリフトがスリップし横転、運転手が下敷きになった事故」など。工場や倉庫はモノが多く死角ができやいことやたくさんの荷物を運搬することが原因となり、事故が起きるようです。

構内専用車両による事故対策の一例

フォークリフトひとつとっても多種多様な事故が起こります。少しでも事故を減らすためにも、より多くの事故事例を未然に知り、対策をとっておくことが大切です。また、事故を減らすだけでなく、万が一事故が起きた時に被災者が困らないためにも、賠償責任保険に入っておくと良いでしょう。

製造業の損害賠償に備えた最善の保険加入

製造業を営む会社では、専用の機械や薬品など取り扱いの難しいものも多々あるので、事故やトラブルが起きやすい職種と言えます。事故によって工場・倉庫施設管理責任者にも責任を認められてしまう場合もあるため、企業は適切な対応を視野に入れておかなければなりません。

取り扱う商品や部品から生じてしまう事故で訴訟が起きてしまい、高額の賠償金を請求される可能性も大いにあることを認識すべきです。従業員の管理を万全にしておくことで作業によるトラブルを未然に防げることもありますが、万が一の問題が起きてしまった場合に備えて対応できるような準備が大切です。そのためにも、生産物賠償責任保険に加入しておくことは欠かせません。十分に安全を配慮していたとしても、社内でのリスクはつきものです。最悪の事態にも対処できるように賠償責任保険に入っておくことで損害を小さくできるようにしておきましょう。